話し方教室の比較

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話し方教室の比較 ―― 判断のポイントを知ろう


このコラムを読んでいる方の多くは、「話し方教室」というキーワードが気になって、このページを開いてくれたのだと思います。 自分の話し方に自信がない、あるいはもっと話し方をよくしたい、という方ではないでしょうか。
ここでは、「話し方教室に行ってみようかなぁ」と思った時に参考にしてほしいヒントを書いています。
「話し方教室って、どんなところだろう? どこへ行けば、自分の話し方がよくなるんだろう?」と迷っている人は、ぜひ最後まで読んでみて下さい。

もしあなたが、話し方教室に行くことを検討しているなら、その前にぜひ知っておいてほしいことがあります。
それは、「話し方教室」という名前が同じでも、教えることは同じでなない、ということ。


○ 話し方教室にちがいがあるのは、なぜ?

1.「いい話し方」についての明確な基準・資格がない
  (個人の感じ方・好み・到達目標によって「いい話し方」が異なる)

2.話し方教室のカリキュラムに、公的な規格がない。
  (これを教えなければ話し方教室を運営してはならない、という法律はない)

3.話し方教室の講師に、公的な資格や認定はない。
  (講師の試験や認定を行っているところもあるが、公に通用する資格ではない)



「話し方教室」で検索すると、たくさんの教室が出てきます。
でも、それぞれの教室の方針やカリキュラムをよく見ずに、通える範囲や日時など物理的な要素だけで 選んでしまうと、あなたにとって残念な結果になりかねません。

では、話し方を向上してくれる教室を、どう見分ければいいでしょうか?

これには、前述の『1.「いい話し方」についての明確な基準・資格がない』と深く関わっています。
「いい話し方」は漠然としていて個人の感性に左右されますが、例えば 「わかりやすい話し方」や「説得力のある話し方」などには、ちゃんとした基準・理由があります

話し方教室選びの第一歩は、あなたが「こんな話し方になりたい!」という具体的な目標を持つこと。
あとは、それに合ったカリキュラム・講師を選べばいいのです。


■自分の目的を具体的にイメージしよう

3つの切り口から、自分が向上させたい話し方を考えてみましょう。

1−状況

いつ・どういう時の話し方なのか。 大別すると、
仕事 or プライベート or イベント(冠婚葬祭)。
 ・仕事=プレゼンや営業
 ・プライベート=一般的な会話
 ・イベント=スピーチや司会
2−相手(人数と距離)

話し相手は誰なのか。
 ・顧客 ・会社の人 ・友人知人 ・異性
 ・初対面の相手 など
人数、そして距離は?
1対1、数人相手に、または大勢の前で?
3−目標

話し方教室に行って、どうなりたいのか。
 ・仕事で活躍したい?
 ・話上手な感じのいい人になりたい?
 ・宴席や式典で挨拶できるようになりたい?
箇条書きで書き出してみるのもいいでしょう。


これらを、真剣に考えてみて下さい。
そうすると、あなたの目標・身につけたい「話し方」が、だんだん見えてきます。

 ・挨拶や自己紹介を、相手にちゃんと聞こえるようにしたい!
 ・初めての人ともスムーズにコミュニケーションがとれるようになりたい!
 ・教え上手になって、後輩や新入社員を育てられる人間になりたい!
 ・宴会での乾杯や会社の朝礼など、その場でさっとスピーチできるようになりたい!
 ・わかりやすい商品説明や、説得力のあるプレゼンができるようになりたい!

上記は一例ですが、このようにイメージを具体的に固めてから、話し方教室選びを始めましょう。
では次に、イメージした目標をかなえてくれるところかどうかを判断するポイントについて。

話し方教室には、大きく分類すると次の3タイプがあります。
複合的ではっきり分類できない教室もありますが、各教室の特色・方針をつかむうえで、 このタイプ分類を頭においてサイトや資料を読むと、とてもわかりやすいはず。
それぞれの教室が、どこに重点をおいているのか・何を目指しているのかを、しっかり読み取りましょう。


■「話し方教室」の代表的なタイプ

ここでは、大きく3タイプに分けました。
注目すべきポイントは、カリキュラムと講師の経歴。講師の著書などがあれば、大きなヒントになります。

1.メンタル系
* 特 徴
・カウンセリングやコーチングの手法を取り入れたカリキュラムが多い。
・キーワード「あがり症+教室」で、多く検索される。
・講師が、カウンセラー・心理療法士・コーチなど心理学やコーチングを修めた人であることが多い。

「うまく話せない」ことを心理的要因によるものととらえ、心理学的な側面から治していこうとするタイプです。啓発セミナーや心理療法に近い教室もあります。
あなたの悩み(うまく話せないこと)の原因が心理的なものなのか物理的なものなのか、また程度がどのくらいなのかをきちんと把握した上で、それに対応したカリキュラムのところを選択しないと、せっかく費用をかけたのに効果がなかった、ということにもなりかねません。
慎重に多くの情報を集め、自分の悩みをきちんと解消してくれるところをしっかりと判断する必要があります。

2.サロン系
* 特 徴
・講師を含めたグループで自由に発言する時間をとるカリキュラムが多い。
・定期的に、長期にわたって通うところが多い。
・講師の経歴は、人前で話す仕事や話し下手を克服した経験などを活かして講師になる人が多い。

複数の人との会話に「慣れる」ことを重視したタイプです。楽しい会話や自己紹介・ちょっとしたスピーチといった、円滑に話すための基本的な力を養う目的の方向きです。
長く通うことになるので、交通アクセスや自分のスケジュールと照らし合わせて、無理なく続けられるかを考えましょう。
1回の費用は安くても、入会金・教材費・継続期間・交通費をトータルした金額も要チェックです。
「話し方教室」で検索すると、この「サロン系」のところが多く表示されます。

3.スキルアップ系
* 特 徴
・短期あるいは1日集中で、動的ワークショップ形式を取り入れるところが多い。
・実践+フィードバックに時間を割くため、少人数制をとるところが多い。
・現役または元アナウンサーの講師が多い。コースによってはプレゼンその他ビジネス経験の豊富な
 人物が講師であることも。

「話す技術(スキル)」を知り、実践して身につけることを重視したタイプです。
内容・形式としては、話し方教室というよりも個人参加の研修やセミナーといった雰囲気で、目的別にコース設定しているところもあります。
短時間で成果を得られることが利点ですが、主催者・講師の力量によって成果に差が出やすいとも言えます。 各社のコース内容・カリキュラム・講師プロフィールをじっくりと比較検討しましょう。
動画を見る、受講生の声を読む、また実際に受けた人のブログや掲示板の書き込みを探して読む、なども判断材料になります。
このタイプ検索するには、「話し方教室」よりも「話し方 セミナー」のキーワードが適しています。


■自分に合ったタイプを見分けるには

メンタル系・サロン系・スキルアップ系の3タイプのうち、あなたの目的に合っているのはどれでしょうか?
目安となる簡単なテストを試して見てください。


Q1.いつ、どういう時の話し方を向上させたいですか?
ア.会合での挨拶や、冠婚葬祭のスピーチをそつなくこなせるようになりたい。
イ.人と話すときに恐怖感を感じず、普通に話せるようになりたい。
ウ.営業・プレゼン・会議など、仕事に活かせる話し方を身に付けたい。
Q2.受講の人数・期間で、自分にあてはまると思うものはどれですか?
ア.個人でじっくりと悩みを聞いてもらい、解決に向けてアドバイスしてほしい。
イ.短時間・短期間で効果が期待できる少人数制の実践トレーニングを受けたい。
ウ.日数をかけて少しずつ訓練し、大勢の受講生と一緒に苦手を克服したい。
Q3.次のうち、もっとも自分にあてはまると思うものはどれですか?
ア.説得力や表現力を身に付けるために、話す技術と自信が必要だと思う。
イ.話すことは苦手だが、慣れれば個人でも人前でもなんとか話せると思う。
ウ.個人・人前にかかわらず、人と話そうとすると赤面・発汗・吃音などの症状が出る。

上の3つの質問の答えを、下の点数表にあてはめて、合計を計算して下さい。

Q 1 Q 2 Q 3 結  果
合計が3〜4点・・・タイプA
合計が5〜6点・・・タイプB
合計が7〜9点・・・タイプC


●タイプA (合計が3〜4点)

過去に、人と話すことが困難になるようなトラウマに心当たりがある人や、話すと極度の身体的症状の出る人は「タイプA」。 人前での発表やスピーチなどで緊張する・あがってしまう、というのはごく自然なことなので、
これには該当しません。心理的な要因からの解放を目標とするなら、メンタル系の教室がいいでしょう。
ケースによっては、セラピストやカウンセラーがカリキュラムの指導をしている、あるいは講師自身が有資格者かどうかも重要です。
うまく話せない原因として、心理的なものが大きな比重を占めているので、まずはメンタル系の教室で「人と話すことが怖くなくなる」段階を目指しましょう。



●タイプB (合計が5〜6点)

人と話をするのに気後れする、自己紹介やスピーチがしどろもどろ、と言うなら「タイプB」。
会話をすることに慣れて人と和やかに話し、ちょっとした挨拶やスピーチを無難にこなせることを目標とするなら、サロン系の教室に、ゆっくりと時間をかけて通うのがいいでしょう。
長期で通うカリキュラムのところが多いので、先々まで通える曜日設定・場所であるかどうかも、教室選びのポイントです。 コミュニケーションの練習不足を解消するサロン系の教室で「スムーズに人と話せる」ことを目標に頑張ってみましょう。



●タイプC (合計が7〜9点)

人前で話す時や、交渉・説得する場面で、相手の手ごたえが感じられない、と思う人は「タイプC」。
人をひきつける話し方・説得力のある話し方スキルを修得したい、というのが目標ならスキルアップ系の教室が向いていると言えるでしょう。
このタイプは、短期集中のところが多いので、仕事で忙しい方に向いています。その教室のポリシーやカリキュラムの内容、また講師の実績をよく見て教室を選ぶことが大切です。
タイプCの人に必要なのは、口・喉・腹筋の使い方や説得力・表現力を高める具体的な知識と技術です。スキルアップ系の教室で「自信を持って話せる」人になりましょう。



※この診断結果は、あくまで目安です。最終的な判断は、それぞれの教室の資料や問合せの
 回答を参考にして下さい。


こうして見ると、同じ「話し方教室」で検索されるもので、「話し方を教える」ことが共通していても、全くの別物と言えるぐらいに違いがあることがおわかりだと思います。

「話し方」という言葉は非常に範囲の広い言葉ですので、漠然と「話し方がうまくなりたい」ではなく「いつ・どんな場面で」「どんな話し方に」なりたいかを、 具体的にイメージした上で、様々な角度からできるだけ多くの情報を比較検討して下さい。







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